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母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える18『母ちゃんの子育て ~母ちゃんと娘とマラソンと~』

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

母ちゃんは、娘に求めるところも厳しい。

 

 

【母ちゃんの子供であるための14カ条】

 

①人の痛みが分かること。

②自分がせなあかんことは自分のすべき事と

してすること。

③人を裏切らんこと、傷つけやんこと。

④普段は生意気でもいいけど、母ちゃん以外

の人には誠実で温かい人であること。

⑤人も自分も甘やかさんこと。

⑥人のせいにしないこと。

⑦あかん事したときは、反省すること。

あかん意味がちゃんと分かっとること。

⑧人をかばえる人間であること。

⑨偽った人間を見抜けること。

⑩今ある幸せを当たり前やと思わんこと。

⑪根性あること。

⑫自分で決めたことは、最後まで責任持てる

こと。結果がどうであろうと、それを受け入

れること。

⑬友達は死ぬほど大切にすること。

⑭笑いのセンスあること。ノリがええこと。

 

 

ちなみにこの14カ条が存在することを、娘は

知らない。

 

 

娘のマラソン大会があった。

その日の朝は、普段から根性あって泣き言言

わん娘が、珍しくお腹の痛みと吐き気を訴え

た。

娘が不調を訴える時は、本当に体調があかん

時。つまりはその日は最悪のコンディション

やった。 

ちなみに運動音痴な娘にとって、マラソンは

唯一得意なスポーツやった。

 

母ちゃんの足元にも及ばんけど。

 

 

母ちゃんはそれ聞いて、「そうかそうか、

そりゃ大変やな。ついてないな。」と言っ

た。

娘は、自分で胃薬を飲んで学校へ行った。

 

 

母ちゃんは、好きなスポーツは何かと聞かれ

たら、間違いなくマラソンやと答えるほど、

マラソンにかけての情熱が熱い。

マラソンは人生やって、よく言うやろ。

母ちゃんもそう思う。

 

毎年、ぶっちぎり1位をとっていた母ちゃん

にとって、練習すんのは当たり前。努力して

当たり前。泣き言言わんの当たり前。体調悪

かろうが走るの当たり前やと思っとった。

 

でも娘と母ちゃんは違う。だから、娘の人生

に口出しはせんようにしとる。

人として間違ってなければ、あとは娘が決め

たらええと、いつもそう思っている。

母ちゃんも、自分のことは全て自分で決めた

いから。どんな小さいことも。

 

 

それは昔から子育てにおいて、母ちゃんがと

ても大切にしとることやった。

 

 

一生懸命練習しとったのに、最高のコンディ

ションで挑めやん今日は悔しいやろう。

何より、娘が不調を訴えるときは本当にしん

どい日や。

大丈夫やろか、走れるやろかとそんなことを

考えながら、 娘が走る頃に合わせて、母ちゃ

んは娘を応援にいった。

 

結局、探しても探しても娘はおらんかった。

やっぱり走れへんだらしい。

 

娘が帰ってきて、やっぱり今日は体調が最悪

で走れへんかったと言っていた。

帰る頃にはすっかり復活したらしい。

そして、いつもの仲良しのメンバーと、今日

も公園に遊びにいってもいいかと聞いてき

た。

 

思ったよりも元気そうや、と思った。

 

母ちゃんは娘と昼ご飯を食べて、ちょっとし

てから、遊びにいかした。

 

大事なこと、教えてから。

 

 

 

⚫母ちゃん

 

「遊びに行くのはあかん。マラソン走らんだ

らあかんわさ。マラソン死ぬほど嫌な子もお

るんやで。その子が、あんたがマラソン走ら

んと遊んどるの見たらどう思うか、考えたら

分かるやん。」

 

「だいたい、走らんだくせに遊びに行くって

な、そんな誤解される行動とっとったら、誰

に何ゆわれても受け入れやなあかんわな。そ

んなん遊んどっても楽しくやろ。」

 

⚪娘    

 

「だって、本当に気持ち悪くてえらかったし

な、吐くかどうかの瀬戸際やって焦ったぐら

いやで。うちやって走りたかったけど諦めた

んやで。」

 

⚫母ちゃん

 

「知らん、もったいない。」

「一年に一回やで。もったいな。走ったら何

とでもなるもんやのに。だいたいオリンピッ

クも四年に一回しかないで、それ出る人はど

んだけ熱あってももったいないで出ると思う

で。あ~もったいな。信じられへん。」

 

「走ったら良かったんやって。母ちゃんらの

時代は、熱があろうがお腹が痛かろうが、走

ったら治るって言われたんやで。どんだけし

んどくても、そんなん絶対許されへんかった

んよ。根性で乗りきれって言われた時代やっ

たでな。やで母ちゃん、どんだけえらくても

部活も体育も絶対休めへんかったよ。あんた

は根性ないんやって。」

 

⚪娘

 

「うちは、母ちゃんみたいな根性なかったん

やわ。な~遊びに行っていい? 友達がみん

な、お前がおらんとつまらんってゆってくれ

とるんや。そういやマラソン前もな、何か顔

色悪いよってみんなに言われてな、みんなう

ちがマラソン好きなんめっちゃ知っとるで、

走れやんのかわいそうやなって言ってくれて

さ。なんか嬉しかったわ。」

 

⚫母ちゃん

 

「ふーん」

 

「あ~、母ちゃんの年に一回の楽しみ奪われ

たわ~。こんな不幸はないわ~。母ちゃんの

楽しみを~。あんたが走るのめっちゃ楽しみ

にしとったのに~。アホやわ~。もったいな

~。 あ~あ。年に一回やで~。」

 

⚪娘

 

「分かった分かった、ごめんって。そういや

今日な、クラスの子らと先生と性格の話にな

ってな、みんながうちのええとこは優しいと

こやってゆってくれた~。そしたら先生も、

お前は本当性格ええでなって。うちすっごい

嬉しかった。」

 

⚫母ちゃん

 

「あっそ。」

 

「あ~もうあかんわ。ショックで寝込むわ。

よし、そんなに遊びたいんやったら洗いもの

しな。あんたは自分の弱さに負けたんやから

そのまま行かしたらロクな大人にならん。よ

し、洗いものや。働きな。」

 

⚪娘

 

「はーい、任せてくれい。」

 

⚫母ちゃん

 

「あ~あんたのせいで母ちゃんの楽しみが~

もう生きていけへん。」

 

⚪娘

 

「オーバーな。」

 

⚫母ちゃん

 

「あ~もう、食事も喉を通らんわ。」

 

⚪娘

 

「さっき通っとったやん。おかわりもしとっ

たやん。」

 

⚫⚪二人

 

「わははははは」

 

 

そして娘は母ちゃんに、「行ってきまー

す。」と言った。

母ちゃんは娘に、「いってらっしゃい。楽し

んどいでー。」と言った。

 

 

 

娘は、みんなに愛されているようや。

それはきっと、人として大事なことが分かっ

とるんや。

 

だから母ちゃんは、厳しい役割でええと思っ

とる。

 

 

親にはスキルがいる。

教えたいことバレるようではまだまだや。

 

 

娘がどんだけしんどかったのかはじゅうぶん

分かっている。

ただ、母ちゃんの子供であるための14カ条に

おいて、それは適用されない。

そのまま行かしてしまったら、大事なこと分

からんまま大人になってしまう。

 

 

今日は14カ条の、

⑩今ある幸せを当たり前やと思わんこと。

⑪根性あること

⑫自分で決めたことは、最後まで責任持てる

こと。結果がどうであろうと、それを

受け入れること。

⑬友達は死ぬほど大切にすること。

を教えた。

 

 

母ちゃんは今日も分からんように、【母ちゃ

んの子供であるための14カ条】を厳守させて

いる。

 

そして娘は知らぬ間に、【母ちゃんの子供で

あるための14カ条】を守っとるようや。

 

休んだらダメ、遊んだらダメと、それを厳密

に守らせる必要はない。

子供がちゃんと分かっとったらええんや。

 

娘は多分、マラソン大会に無理してでも根性

出してでも出やんかったことを後悔するやろ

う。

遊んどることを誰かに批判されたら、人を責

めんと受け入れるやろう。

 

間違って育たんように、スキルがいる。

大事なこと教えられる親でないとあかん。

娘には娘の意志がある。

友達との付き合いは絶対や。

 

 

 

帰ってきた娘は、マラソン大会に出れやんだ

ことを、それはそれは悔しがった。

 

 

 

母ちゃんは、あんたの性格知っとる。

誰より悔しいんよな、本当は。

母ちゃんもそんなん、死ぬほど悔しい。

 

 

来年 頑張ったらええんよ。

 

 

 

それから、⑭も合格や。

 

 

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