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母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える35『母ちゃんの秘密 ~経験が授けてくれたもの~』

 

 

母ちゃんです。

 

 

母ちゃんは、ちょっと人と違うらしい。

 

それが完全に分かったんは、大人になりかけ

の頃やった。

 

先に言っとくけど、母ちゃんに霊感などな

い。

 

母ちゃんは、作り話もアホな話もせん。

 

 

まだそれが何か分からん頃は、あれ?という

感じやった。

 

友達が誰かの話をする時、母ちゃんが見るそ

の人の姿と、友達の見るその人の姿が違う。

 

母ちゃんは子供らしくなかったから、自分は

ひねとるんやなと思っとった。

 

 

 

そんなことはよくあった。

 

 

 

こんなこともあった。

一人の子がみんなの前で笑っとるとする。

表情は笑っとるから、だからみんなはその子

が嬉しそうに見えるらしい。

もっと盛り上がる。茶化す。

誰も気づいてない。

母ちゃんには、悲しそうに見える。

「あかん。あの子泣く。」

友達は、

「母ちゃん何言っとんの。だってあの子笑っ

とるよ。」

って不思議そうな顔をする。

 

 

間もなくその子は、泣いた。

 

 

 

とても人気のある先生で、いつもまわりに生

徒のおる先生がおった。

母ちゃんは、この人はとても冷たくて怖い人

やけど、何でみんながその先生を好きなんか

全く分からん。と思っとった。

 

その先生は母ちゃんと目が合うと、必ず目を

そらした。逃げるみたいに。

 

この先生は、母ちゃんのことが嫌いなんや

な。母ちゃんも嫌いや。と思っとった。

 

 

 

テレビで映る人も、みんながいい人やとか、

優しい人やとか言う人は、そんなことない人

ばかりやった。

 

母ちゃんが、

「この人はものすごく優しい人やな。苦労し

て育っとるし、人の痛みの分かる人やな。」

と言うと、

「えー。意地悪そうやん。」

と驚かれた。

 

 

後にテレビで、その人はすごく苦労して育っ

て、人のために生きとる人やと言っとった。

 

 

 

 

 

人は、考えとることや性格が全部顔に出る。

どんだけ嘘ついても、いい人に見せようとし

ても、意地悪な感情をどんだけ隠しても、み

んなバレてしまう。

 

だから母ちゃんは、どうせバレとるんやか

ら、なるべく嘘つかんとおらんと恥ずかしい

と、ずっとそう思ってきた。

 

 

でも周りの人達は、顔に出とるのと言っとる

ことが違うことが多かった。

みんなは恥ずかしいとか、やらしいとか

まだ感じやんのかな。母ちゃんは、やっぱり

大人の言うように、かわいくない子供なんや

なとよく思った。

 

 

 

 

そのことは、誰にも言わんまま大人になっ

た。

 

 

言わんかったんは、自分はもしかしたら、変

なんかもしれやんとずっと思っとったから。

 

 

 

でも、母ちゃんのそれは、一度も外したこと

がなかった。

 

そして、分かる事はどんどん増えていった。

 

 

 

 

大人になって、それが何なのか分かるように

なってからは、親しい人やどうしても言わざ

るを得やん場合には話すことにした。

 

言わざるを得やん場合とは、母ちゃんが助け

てあげたい相手や関係者が、疑り深い人やっ

たり、人の意見に耳を傾けられやん人やった

り、人の痛みが分からん人やったりした時。

 

卑怯な人が逃げれやんようにするためにも、

必要な時があった。

 

あとは、自分がなくて、すがるものがほしい

というあまりに怖がりな人には、安心させる

ために、あえて話した。

 

 

 

 

 

母ちゃんは、顔見ただけでその人の性格が分

かる。行動パターンも感情も。

結構細かいところまで分かる。

それまで悩んできたことも、これからつまづ

くだろうことも、分かる。

本人に言うと、とても驚かれる。

見透かされとる気がするって言う。

 

 

それは、写真見ただけでもじゅうぶん分かる

ので、それを知っている人なんかは、聞きた

くてしょうがないらしい。

雑誌やらテレビやら指差しては、この人はど

んな性格やと聞いてくる。

それが続くと疲れるので、それを聞かれるの

は、あんまり好きじゃない。

 

 

そのうえ、チラッと見るだけの人であって

も、直接会っても会わんくても、電話で話し

たりするだけでも、その人の性格も感情も手

に取るように分かってしまう。

次の行動パターンまでも。

 

 

またこれもある。

遠く離れた友達が話す、会ったこともない人

の話をする。

その人のことが全て分かる。

たった一言であったとしても、なぜその言葉

が出たのかさえも分かる。

 

 

だからそれを知っている人は、何か困ったこ

とがあると、母ちゃんに話す。

 

母ちゃんはそれを聞いて、「今から言う通り

に動いてみて。言う通りに話してみて。」と

言う。もちろんその通りに事が運ぶので、解

決する。その人は驚くが、母ちゃんにとって

は簡単や。

 

 

相手の感情や考え方のクセ、行動パターンに

至るまで、手に取るように分かっとるんやか

ら。

 

 

母ちゃんが人を想う時は、その人になる。

分かってあげたいと思うからこそ、その気持

ちがスッと自分に入ってくる。

 

痛いほど分かる。

 

 

 

 

全てのことは、人の気持ちで動いている。

 

その人の気持ちになれば、全てのことが見え

るんは当たり前や。

 

 

 

 

そしてこれは、自分のためにはどうやらあん

まり活躍できへんらしい。

 

なんでかというと、母ちゃんは小賢しい真似

は嫌いやし、失敗したって何とかなると思っ

とる。

そして、そんな失敗する自分も人間らしくて

好きやったりする。

 

 

人のためになら、その人が失敗しないよう

に悲しまんように、早く助けてあげられるよ

うに冷静に考えを張り巡らすが、自分のこと

になると、アホになる。

 

 

自分の直感や感情が先に立つので、失敗する

とか成功するとかはどうでもよくなる。

 

 

母ちゃんは、誰より気が強い。

思い立ったら即行動する。

 

 

分かっていても、感情にGOサインを出してし

まう。

そして、いい人に見られたいなどとは、思わ

ない。

それから、得をしたいとも思わない。

だから、失敗することも多い。

 

ただ、自分のアホさも分かっているので、

失敗したときは潔く受け入れることができ

る。失敗の理由でさえも完璧に分かる。

 

そして、分かっているだけに余計へこむ。

 

 

 

 

 

友達には、何か霊能力でもあるんとちゃう?

と言われ続けたけど、全く違う。

 

母ちゃんは幽霊も分からんし、オーラや前世

とかそんな大それたことなんて全く分から

ん。

 

 

 

親指の第一関節のしわが、きれいな丸になっ

とるとあかんらしい。

それは霊能力があるんやって。

 

だから母ちゃんは、それが丸になってないか

時々チェックしとったぐらいや。

 一回もなってない。

 

もっとのんきに暮らしたい。

 

 

 

だから、そういう話をしてくる友達には、

「そんなんは聞きたくない」

と言っている。

 

友達は、「何で~?もったいな~。」

と言っとったけど。

 

 

 

 

それは、年々パワーアップしとる。

 

 

 

それは、出会いが増えたこともあり、それゆ

えに人の嫌なところを見る機会が増えたこと

にあると思う。

 

 

 

母ちゃんは気づいた。

 

それは多分、母ちゃんが見てきたものや、

経験してきたこと、見てきた人間の種類が、

人より圧倒的に多いんや。

 

人の汚いとこもきれいなとこも、

裏も表も知り尽くしとった。

 

人が気づかないようなことも、気づこう見よ

うと生きてきた。

 

誰のせいにもせんと、いつも自分でどうにか

しようと、もがいて生きてきた。

 

そして、母ちゃんはいつも考え続けた。

 

どうしてこんなことが起こっとるのか、どう

してあの人はああしたのか、ああ考えたの

か、それが自分に関係のない人であっても、

母ちゃんはいつも考え続けていた。

 

いつも頭の中に冷静に分析しとる自分がおっ

た。

 

人から出る感情は全て受け止めてきた。

 

言葉などより、言葉の奥にある気持ちのほう

に耳を傾けてきた。

 

それから、卑怯な人間が嫌いやった。

 

優しい人間が損をするのがどうしても許せず

に、自分だけはそれを見抜いてやりたいと思

い続けた。

 

そして母ちゃんは、全て自分の中で納得して

から進みたい性格やったから、それがきっと

良かったんやろう。

 

 

 

 

それは、見よう見ようとした経験が母ちゃん

に与えたものやった。

 

 

 

 

おかげで、人を助けることができる。

人の気持ちに寄り添うことができる。

母ちゃんは、とてもラッキーや。

 

 

 

それが分かってからの母ちゃんは、とても楽

やった。

 

 

バカに見られるようにしとっても、面倒くさ

いから仕方なく嫌われるように見せとって

も、あんまりバレへん。

 

 

プライバシーを探られるのが苦手やった母ち

ゃんには、人は何も分からんっていうこと

が、かえって楽やった。

 

 

まだそれが完全に自分の中で分かるまでは、

あまりにも分かりすぎて疲れとったんや。

 

 

 

母ちゃんは、そんなに出来た人間じゃないの

で、すぐに近づいてくる人には優しくしやん

し、あえて冷たく接することもある。

 

女の嫉妬対策には、男に嫌われるのが一番

や。ちょっとキレときゃすぐ嫌ってくれる。

どっちを敵に回すのがマシか、それだけや。

 

 

それでも時々、どれだけ悪く見せようが、母

ちゃんの本当を見抜いてくる人がおる。

それは、男の人だろうが女の人だろうが関係

ない。

正直言うと、それには弱い。

 

人は、分からない気づかないということが、

母ちゃんの気持ちを、とても楽にした。

 

 

面白いことがある。

実は、家族にだけはこれが当てはまらん。

 

 

家族のその時その時の感情なんかは、完璧に

は分からん。

あんなに完璧な先読みでさえも、心配しすぎ

たり、失敗したりもする。

 

 

 

母ちゃんが人を想う時はいつも、自分の感情

はゼロになる。

相手の気持ちしか考えない。

 

でも家族には、自分の感情がゼロではなくな

る。

だから、ちょっと精度が落ちる。

 

何でやろ。

感情にGOサインが出るからやろか。

 

 

 

 

そして母ちゃんには、自分が得をしようと

か、人を陥れてやろうとかいう感情はないの

で、これはこの先も人のためにしか活きやん

と思う。

 

感情と冷静さは、切っても切れへん関係や。

 

 

 

 

 

 

 

良かった。

 

少しぐらい困難なほうが好きや。

うまくいかんほうが、きっと人生は楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

だから、優しくなれるんや。

 

 

 

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