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母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える40『少女と鼻毛と当たり屋と。めんどくさい人は、最高の友。』

 

 

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

 

母ちゃんの友達で、面白い人がおる。

その人との話。

 

 

 

 

 

その人は、子供の頃にあまりかわいらしいお

洋服が着れやんかったといっては、いつもレ

ース素材や、ふわっとした素材の洋服を好ん

でいた。

色でゆうと、ベージュやアイボリーやろか。

 

髪の毛につけるシュシュから小物から、何か

ら何まで、見事な少女趣味を極めていた。

 

 

編み込みなどの、かわいらしい女の子らしい

髪型をしては、少女らしいファッションとと

もに、みんなの目を日々楽しませてくれた。

 

 

そしてそれは、その人の雰囲気にとてもよく

似合っていた。

とても、かわいく見えた。

 

 

母ちゃんは、大人っぽい格好ばかりを好んで

きたので、髪形もストレートか巻き髪が好き

やし、洋服は基本的に黒や青色が多い。

 

子供の頃から、レースやフリル、ハートや花

柄なんかは好きじゃなかったので、身につけ

たことがなかった。

そして似合わない。

 

だから、その人の格好を見とるのは、本当に

好きやった。

なんかいいなと思っていた。

 

そして、仲良くなった。

 

 

 

 

今はもう、お互いに遠慮のない関係で、一緒

にいるときはバカなことを言い合って笑い転

げている。

お互いに相手を笑かすことに、全情熱を注い

でいる。

 

 

 

そしてその人は、時々ちょっとめんどくさく

て面白い。

 

 

 

 

ある日のこと。

 

 

 

少女「ちょっと!母ちゃん ‼」

 

母ちゃん「ん?」

 

少女「ん?じゃない!何で言ってくれへんか

ったの ‼」

 

母ちゃん「何が?」

 

少女「も~!何でよ!」

 

母ちゃん「またか。なんなんや。」

 

少女「だから! 私、鼻毛出とるやん‼」

 

母ちゃん「わははは。一体なんなんや~。」

 

少女「だから、何で言ってくれやんかったの

って!」

 

母ちゃん「知らんって。」

 

少女「知らんって!それは言わな ‼」

 

母ちゃん「あはは。何でこっちが悪いこと

になっとるんや。」

 

少女「いつからよ?」

 

母ちゃん「わはは。だから知らんって。」

 

少女「出とったら言わな‼」

 

母ちゃん「めんどくさいな。何かあった

ん?」

 

少女「もー ‼ こないだ会った人に、鼻毛出と

るよって言われたんやん ‼」

 

母ちゃん「ん?ほんなら、ありがとうや

ん。」

 

少女「違う!私は鼻毛なんか知らんかった!

母ちゃんは私と毎日のように顔合わしとった

のに、私鼻毛なんか切ったことないのに、知

らんわけないやん!何で言ってくれやんのよ

‼」

 

母ちゃん「わ~。理不尽極まりないな。」

 

少女「私はいつからこれ出とんの?」

 

母ちゃん「え~。切ったことないなら、いつ

も出とったんちゃう?ってゆうか、切ったこ

とないの?えらい攻めた生き方やな。」

 

少女「いつも ⁉ ちょっとっっ ‼」

 

母ちゃん「そんなん別に気にせんでも、みん

な何かしらの形で出とることあるんちゃう

の?」

 

少女「んなわけない。」

 

母ちゃん「わはは~。いばるな。そしてお前が言うな。」

 

少女「よく思い出してみて。」

 

母ちゃん「うーん。出とったかもな。うん、

出とった。わははは~。いつも出とったな。

でもそんなん別にあんまり気にも止めてへん

だけどな~。」

 

少女「だからあかんの!」

 

母ちゃん「わはは。何でこっちが怒られとる

んや。他の人も何も言ってなかったやろ。」

 

少女「言いにくかったんやわ。」

 

母ちゃん「わははは。笑かすのやめて~。」

 

少女「もー‼」

 

母ちゃん「そんなんじゃあもう、初めて会っ

た日から、一日たりともなかったことない

んちゃう?」

 

少女「一日たりとも ⁉ちょっと ‼ 言わな‼」

 

母ちゃん「切らな。」

 

少女「も~ ‼鼻毛って切るん?」

 

母ちゃん「そんなん人としてのたしなみや

わ。」

 

少女「やっぱり!母ちゃんが言わんのがあか

ん!母ちゃんが悪い ‼ 」

 

母ちゃん「何でや。当たり屋か。」

 

少女「だって私いっつもこんな格好して鼻毛

出しとったら変やろ!」

 

母ちゃん「そりゃ変やな。」

 

少女「変って ‼ じゃあ何でちゃんと言ってく

れやんのよ!」

 

母ちゃん「わはは。そんなん毎日出とった

ら、この人はそういう生き方なんかなって思

うやん。」

 

少女「んなわけないやん!」

 

母ちゃん「んなわけないよ。」

 

少女「やっぱり!」

 

母ちゃん「わはは。出しとんのが悪い。」

 

少女「も~‼」

 

母ちゃん「母ちゃんはそんなちっちゃいとこ

は見とらんでな。もっと大きなもの見とるし

な。」

 

少女「アホか!」

 

母ちゃん「すげえな。」

 

少女「何で言わんのよ!」

 

母ちゃん「や~い。鼻毛マン。」

 

二人「あははははは。」

 

 

 

これはいつも突然始まる。

彼女は通称、当たり屋や。

 

 

母ちゃんは、この人のめんどくさいとこが大

好きで、そしてちゃんと言わんと巻き込まれ

るので、日々色々チャレンジしとる。

 

 

母ちゃん「このリボンは曲がっとるけど、こ

れはこれでいいの?」

 

少女「これはこういうやつなの!」

 

母ちゃん「ここにご飯粒ついとるけど、これ

は?」

 

少女「これは、つけてあんの!」

 

 

 

 

 

ルールが分からん。

 

 

 

 

少女と母ちゃんは、いつもこんなことを言っ

ては笑い転げている。

 

 

少女はあの後、男性用の鼻毛カッターを買っ

た。少女いわく、自分は人より伸びやすいと

言う。

 

それから、少女趣味をパッタリやめた。

年齢的にキツくなってきたのと、鼻毛とは合

わんってのが理由らしい。

 

 

 

面白さに、ブレがない。

最高や。

 

 

 

少女はこうやって、いつも母ちゃんに甘えと

る。

構ってちゃんなんや。

 

そして母ちゃんも、遊んでもらっとると思っ

とる。

  

そんな甘え方も、ええもんやな。

 

 

 

 

 

 

若い時の苦労は、買ってでもせよ。

 

めんどくさい人との関わりは、買ってで

もせよ。

 

 

 

 

 どっちも大切や。

 

人生何倍も楽しくなるで。

 

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