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母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える45『視線が人を苦しめることがある。視線が人を助けることもある。』

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

母ちゃんは昔から、とても気をつけているこ

とがある。

 

これは日本人特有のものかもしれやんけど、

人は、人を見すぎている。

 

 

もっと詳しく言うと、人が恥ずかしいと思う

時、辛いと感じる時、逃げ出したくなるよう

な時、そんな時に見すぎている。

 

 

 

それは、エチケット違反や。

 

 

 

母ちゃんは普段、あんまり人の顔は見やん。

 

もちろん、人と関わるのは好きなので、

人と話す時には、目を見て話す。

 

 

 

でもそれ以外は、人は、景色の一環としてし

か捉えてない。

 

用もない人を見ることはない。

 

 

出掛けるときに、いちいち人を見る人おる。

 

それは、人のプライバシーに踏み込むことと

一緒や。やめなあかん。

 

 

 

あなたにも知ってほしい。

 

 

人の視線は、ただでさえ辛い人を、さらに辛

くする。

 

気をつけなあかん。

 

 

 

母ちゃんが前に働いていた会社で、あまり他

の人に好かれてない人がおった。

 

その人は、ちょっと自分をよく見せたい気持

ちが強くて、どうでもええことまで自慢しと

るもんで、周りの人には、あまり受け入れら

れてなかったな。

 

さらに、自分をよく見せることに一生懸命

やったので、肝心の仕事はおろそかやった。

 

よくミスをしては、いつも誰かに指摘されと

ったな。

 

そんなとき、指摘しとる人ではない他の人達

は、いつもその人を見とった。

 

男の人も女の人も、性別はあんまり関係な

い。ほとんどの人達が見るんや。

 

 

どんなこと思っとるかは、顔に書いてある。

 

 

どんな顔しとるんやろう。

恥ずかしそうやな。もっと顔見たいわ~。

泣かへんやろか。

取り乱したらええのに。

人が責められとるの見るのは、面白いわ~。

もっと言われたらええのに。

 

 

 

その顔、鏡で写したろかと思う。

 

 

意地の悪い、嫌な、いやらしい顔しとるわ。

 

悪趣味極まりない。

 

 

 

そういう時は、見やんようにするもんや。

 

 

ミスを指摘した人はまた、そんなまわりの目

や態度に、自分を応援されとるように思うら

しい。

 

言葉を選ばんくなってくる。

明らかに言い過ぎとる。

 

 

その人は、間もなく泣きそうやった。

 

 

 

 

しょうがない。

 

母ちゃんは、所作をうるさくする。

バンバンと音を立てる。

 

みんなの目は母ちゃんに向く。

母ちゃんは、怒っているように見せる。

 

他の人は、母ちゃんが怒っているので、その

人を見るのをやめて仕事に戻る。

 

指摘しとった人は、調子に乗って言い過ぎと

ったことが自分でも分かっとるんやろう。

 

「今度からは気をつけて」と言って、終わら

した。

 

 

 

これは、イジメや。

母ちゃんは、こんなん嫌いや。

それは許さん。

 

 

 

しばらくて、注意しとった人は、母ちゃんの

機嫌を取りにきた。

 

ミスを指摘されていた人は、一応は母ちゃん

が助けてくれたと分かっとるらしい。

 

嬉しそうや。

 

 

母ちゃんは後でコッソリ言った。

 

「ああいうときは、まわりを見やんようにし

ときなな。見たくないものも見やなあかんく

なるでな。メンタル持ってかれるやろ。

 

それとな、指摘してくれた人をちゃんと見

て、ちゃんと言ってくれた言葉を聞こな。

 

本来はな、ミスすると他の人に迷惑をかけて

しまうでな。それは申し訳ないと真摯に受け

止めて、次は同じミスをせんようにしやなあ

かんのよ。

お金もらっとる以上、それは当たり前やで

な。頑張ろな。」

 

 

 

 

 

その人が悪いのは充分、分かっとる。

 

それでも、人が失敗した時や注意されとる時

は、見やんようにするのがルールや。

 

自分やったらそんな時を見られたら、どんな

気持ちになるやろうと考えなあかん。

 

 

 

好奇心は、人のそんな部分に持つんとちゃっ

て、自分の世界を広げるために持つもんや。

 

 

 

その人はそれから、あまりミスをせんくなっ

た。

 

たまにはミスをしたが、その時は、注意して

くれる人の言葉を、ちゃんと聞いていた。

 

それまでは、私は被害者ですという顔をしと

ったのに。

 

その人の成長が、何より嬉しかった。

 

 

 

 

こんな状況でも、一個だけええこともある。

 

これから友達を作りたい人や、彼氏や彼女を

作りたい人には教えとく。

 

人のそんな時をいちいち見とる人や、じっと

見とる人は、やめたほうがいい。

 

その人は、間違いなく意地が悪い。

ニヤニヤしとるやつは最悪や。

 

 

口では、「かわいそう」とか言っていても信

じんほうがええ。

 

表情だけに注目してみ。

 

 

そうじゃない人は、見やんようにしとるか、

怒ったような嫌そうな顔をしとるから、そん

な時は、責められとる人ではなく、その周り

の人を見てみるといい。

 

 

一番手っ取り早くその人を判断できる材料に

なる。

 

 

 

 

どこか買い物に行った時、子供を叱っとるお

母さんがおる。

 

ちょっと怒りが抑えられやんほどイライラし

とる。

 

ちょっとキツい事を言っとる。

ちょっと余裕のない態度をとっている。

 

 

そうすると周りの人は、その光景と表情を、

ジロジロと見る。

 

その目は、人が取り乱しているのが見たいと

いう好奇心の目と、そのお母さんを非難する

目や。

 

 

追いつめてどうするんや。

取り乱したくて取り乱しとる人はおらん。

 

 

 

実は、外で取り乱しとる人のほうが優しい人

が多い。

 

 

家庭ではものすごくいいお母さんやなという

人もおった。

 

真面目に一生懸命頑張っていて、苦しくなっ

てしまうほどに自分を追いつめとるんやろな

というお母さんもおった。

 

優しいからこそ、いろんなことに随分苦しん

どるなというお母さんもおった。

 

人の目がとにかく苦手で、自分のその気持ち

が、その人の余裕を奪ったんやなという人も

おった。

 

 

 

追いつめたらんといたってほしい。

 

 

 

母ちゃんはそんなとき、お母さんのもともと

の性格やその時の感情に合わせて、何にも見

ないで普通に買い物を続けるか、優しく話し

かけるかのどっちかにしとる。

 

 

ほとんどは見やんようにしてあげるほうがえ

えけど、たまに、知っとる人も友達もおらん

くて、親元離れて頑張っとる人がおるでな。

 

ちょっとだけ、楽にしてあげたいと思う時が

ある。

 

そういう人には、お母さんにも子供さんにも

優しく話しかけることにしとる。

 

 

「気持ちめっちゃ分かる。このぐらいの時は

本当に大変やったもん。

 

子供さん優しい顔しとるね~。

ママが優しいんやな。大好きなんやな。

 

今日はちょっと泣きたい気分か、そうか。

大好きやから、甘えたなるもんな。

 

しかし、違った甘え方してくれたら助かるん

やけどね。もっとスマートなんあるやん。

アハハハ。

 

あんまりママを、困らせやんのよ。

 

ほんじゃバイバーイ。」

 

 

あえて、見てあげることが助けになることも

ある。

 

 

このお母さんは、とてもとても嬉しそうに帰

って行った。

 

子供にいつも話しかけとるやろう優しい言葉

で話しかけとった。

 

 

 

 

こんなことは普段の生活の中にいっぱい溢れ

とる。

 

見ようとすれば、探そうとすれば、いくらで

もあるはずや。

 

無意識のうちに、人のそういった部分を見て

しまっとる人は多いやろう。

 

 

 

人の顔は、そんなジロジロ見たらあかん。

 

それは、思いやりが足らん。

 

 

 

 

 

 

そうは言っても母ちゃんにも、何も考えずに

真っ先に視線を送ってしまう時がある。

 

 

 

 

 

 

 

それは、お金が落ちる音がした時。

 

 

 

 

 

 

これは、本能や。

 

 

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