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母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える66『いってらっしゃい』

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

 

母ちゃんには、決めとることがある。

 

 

それは、父ちゃんが飲みに出かける時や、娘

が遊びに出かける時、直前までどんなケンカ

をしていようと怒っていようと、その時は、

必ず、笑顔で送り出してやること。

 

 

「行ってらっしゃい」 

 

「楽しんでおいで」

 

 この2つは、セットや。

 

 

 

今日は、その話しよか。

 

 

 

人は、自分の頑張りを認めてほしいと願う。

自分の気持ちを分かっていてほしいと願う。

 

 

それが家族に対してやと、より強く表れる。

 

 

例えば旦那さんのご飯の用意をしていたのに

も関わらず、連絡が遅れたうえに飲みに行く

となると、せっかく作ったのにとか、連絡し

てくれたらわざわざ作らんでよかったのにと

か思いがちやな。

 

これは、大体の奥さんたちの悩みのタネやっ

たりして、ママ達の会話には、必ずといって

いいほどこの話題が上がる。

 

テレビドラマなんかでもよくあるシーンや。

 

 

 

でも母ちゃんには、その感情はない。

 

 

 

 

母ちゃんがまだ若い時、父ちゃんと暮らし始

めた頃にな、出掛ける前に不満そうな顔をさ

れるのも、遊びに行くと言っとるのに、自分

のご飯は?と聞いてくるのも、何時に帰って

くるか聞かれるのも、本当にうざくて大嫌い

やった。

 

 

母ちゃんは、人に縛られるのが何より嫌いや

でな。それがあまりに嫌やから、別れたろか

と思っとったほどや。

 

 

これから楽しみに行くんやで?

そんな態度されたら楽しみが減る。

 

 

時間なんてもんは、未定や。

雰囲気やノリってあるやろ。

あと未成年ちゃうんやで。自由や。

 

ご飯なんてもんは、家におるんやから、

大人なんやから、自分で用意したらいい。

 

何で不満な顔をされなあかんのや。

男も女も対等や。

 

誰かに遠慮して生きるんは嫌や。

 

それから、父ちゃんに付き合いがあるように

母ちゃんにもあるんや。

 

 

行く前に、不満そうな態度をする。

途中で、電話をかけてくる。

帰ったらまた続きの不満な態度される。

 

テレビとか挟んで気持ち切り替わらんのか。

面倒やな。

 

こんなんやったら、帰らんで。

 

 

そんなことを思っていた。

このことでは、とにかくよくケンカした。 

 

 

 父ちゃんも母ちゃんも若かったんやな。

 

 

 

この先もずっと一緒におりたい相手とは、

これは結構大事でな。

 

旦那さんだろうが奥さんだろうが、彼氏だろ

うが彼女だろうが、そういう時は、くだらん

ケンカにならんように、気持ちよく送り出せ

るとええな。

 

 

 

まずな、これから飲みに行くって気分を台無

しにすることはやめなあかん。

 

それから、仕事しとれば、何かのしがらみに

属しておれば、付き合いがある。

飲みに行くのは、当たり前や。

 

連絡も出来る時と、出来やん時がある。

 

作ってもらってあるのに連絡せんのは、悪い

とはちゃんと思っとる。

 

でも、嫌な態度されたら素直にごめんって言

いたくない。

 

それが続けば、もう思わん。

 

 

帰りの時間なんてもんは分からん。ノリや。

 

 

途中で電話かけてきて文句とか言われたら、

場の雰囲気壊すし、楽しみ減らされてうざい

し、やめたらなあかん。

 

生死の境に直面した以外は、電話はあかん。

 

次の日、お酒が抜けてから文句言うのもやめ

たらなあかん。

 

しつこい。

 

言っていいのは、酔っぱらって帰ってきてか

ら起こったことだけや。

家族がそれに迷惑した話だけや。

 

待たれとんのは、それが気になってゆっくり

楽しめへんし、無言の圧力みたいになるので

やめとかなあかん。

 

 

とにかく、飲み代にお金かかりすぎて家族の

負担になっとったり、家族裏切って外に女や

男がおらん限りは、家族の約束があろうがな

かろうが、仕方ない時もあることを知っとか

なあかん。

 

 

それからこれに、男も女も関係ない。

 

 

 

母ちゃんは、ご飯をすでに作ったとしても、

忙しい中で手の込んだご飯を作った時でも、

家族でちょっとした約束があったとしても、

突然帰ってきて、慌ててすぐ飲みに出発せな

あかん時も、どんなときも、

 

 

「良かったな~。楽しんでおいで。」

 

 

と、送り出すようにしとる。

 

 

父ちゃんはいつも、優しい連絡をくれる。

 

父「ご飯って、もう作った?」

 

母「飲みに行くんやな。作ったけど、冷蔵庫

入れとけばええし、気にせんでええよ。」

 

父「ごめんな。帰ったら食べるから。次の日

でも食べるから。冷蔵庫入れといて」

 

母「気にせんでええよ。楽しんでおいで。」

 

父「ありがと~ごめんな~。」

 

 

うちはいつもこんな感じや。

 

 

 

 

父ちゃんも、今は100点や。

 

何時に出かけようが何時に帰ろうが、笑顔で

送り出してくれる。笑顔で迎えてくれる。

 

ご飯のことを、聞かれることはない。

 

自分で作って食べたものを嬉しそうに報告し

てくれたりする。父ちゃんの好物は、麻婆豆

腐や。自分でもよくこだわって作っている。

 

待っとったりせんと寝とってくれる。

 

娘も犬も一緒に連れてくことが多いけど、

一人でテレビ見たり、買い物したり、家事を

しとってくれたりする。

 

母ちゃんと娘と犬のご飯を作って待っとって

くれる時もある。

 

母ちゃんが連絡出来ずに遅くなるときは、

何かあったんやろと、事情を察してくれる。

聞いてくることはせん。

 

何も言わんでも、分かっとってくれとるのが

分かる。ありがたい。

 

 

 

相手の立場になれば、簡単に分かる。

楽しいことが待っとるのに、ジャマしたらあ

かん。

 

楽しんでおいでや。

 

 

 

娘が出かける時も、そうやって送り出す。

 

親は子供にとったら特別やからな、親に怒ら

れたまま出かけたら、遊んどるときも時々思

い出しては楽しみが半減してしまうやろな。

 

帰る頃になったら、帰るのが憂鬱になったり

するかもしれやんな。

 

せっかくお友達と遊びにいくんやから、心置

きなく楽しめるようにしてやりたい。

 

 

これは、母ちゃんのこだわりや。

 

 

直前まで怒っとろうが、 送り出す時には、

「いってらっしゃい。楽しんでおいで~。」

と伝えとる。

 

 

娘もそれを知ってくれている。

 

 

 

それでも以前一度だけ、直前まで娘とくだら

んケンカをして、ムスッとしたまま、その言

葉が言えずに遊びに行かしたことがあった。

 

 

娘が出かけると、そのままの感情を引きずっ

て送り出してしまったことを後悔した。

 

母ちゃんは、帰ってきたら謝ろうと思いなが

ら、娘が楽しみに行く気持ちをジャマしてし

まったことをいつまでも気にしていた。

 

 

すると、出かけた娘から電話が入った。

出かけてから15分後のことやった。

 

 

 

 

「母ちゃん気にしとるやろ~。

 

あのまんま出かけたで、きっと気にしとるや

ろなって思ってさ。

 

いつもそういうの嫌がるやん。

 

母ちゃんのことやで、絶対気にしとるから、

気にせんでええよって言おうと思って。」

 

 

 

「母ちゃん、気にしとったわ。さすがやな。

 

せっかく遊びに行くのに、悪いことしたなっ

て反省しとったとこやわ。

 

笑って送り出してやれへんくてごめんな。

 

電話ありがとな。楽しんでおいで。」

 

 

 

 

一緒にいなくても、娘は母ちゃんの気持ちを

思い、母ちゃんは娘の気持ちを思っていた。

 

 

母ちゃんは、この娘がくれた思いやりが、

心から嬉しかった。

 

 

 

 

「いってらっしゃい」の向こうにある言葉は

きっと、「楽しんでおいで」や。

 

 

 

 

 

言わんでも認めとる。

言わんでも分かっとる。

 

 

 

 

 

 

家族とは本来、そういうものや。

 

 

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