母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える79『距離感が分からんでも、特に気にせんでよし。』

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

 

人付き合いの苦手な人に、人との距離感が分

からんということがある。

 

 

どこまで仲良くしてええのか、どんなこと話

してええのか、どんなことしたら引かれるの

か、入りすぎても入らんすぎてもあかんよう

なな。

 

 

 

 

距離感というものはな、実は簡単でな。

 

 

 

 

ほんでな、そんなに気にせんでもええんよ。

 

 

 

 

 

距離感の分からん人には、あることが足りて

ないことが多い。

 

 

そして、距離感というものは、人によって、

ある条件で変わることもある。

 

 

 

 

 

今日は、その話しよか。

 

 

 

 

 

母ちゃんは、毎日ポチ太の散歩に行く。

ポチ太は、母ちゃんちの犬や。

 

 

ポチ太の話は、44を、また読んでみて。

『相手の立場になるということ ポチ太の話』

 

 

 

 

ポチ太の散歩には、たまに母ちゃんの友達も

一緒に連れていくことがある。

 

 

その日、母ちゃんらとポチ太は、芝生の広が

る公園に、弁当を持って出かけた。

 

 

そして、たっぷりポチ太を遊ばせると、

ようやくご飯を食べることにした。

 

 

食べ始めてしばらくすると、向こうからだん

だんとこっちに向かって近づいてくる女性が

おる。

 

 

犬を連れていたので、その人も散歩に来たん

やろうことがすぐに分かった。

 

 

そして、その人との距離が20メートルを切っ

た辺りから、その人があまり距離感が分から

ん人やろうということが分かった。

 

 

母ちゃんはすぐさま食べるのをやめ、その人

に気づかんふりをしつつ、ポチ太の横にピタ

ッとついた。

 

 

何かあってもすぐ動けるように準備した。

 

 

というのも、ポチ太はとても怖がりでな、

さらには、人付き合いが得意でない飼い主さ

んは、犬との距離感も分かってないことが多

く、自分の犬の精神状態や、性格や、行動パ

ターンなどを把握できてない人が多い。

 

 

 

たまに出会う飼い主さんで、

 

「吠えたら駄目よ!噛んじゃ駄目よ!そーっ

と。そーっといかなきゃ駄目!そーっと!」

 

と言いながら、おっかなそうに心配そうに、

不安満点の顔で自分の犬をよその犬に近づけ

る人がおるけど、このセリフが出た時点で、

もうアウトやろう。

 

 

飼い主さんが信用してない時点であかん。

 

 

あとは、堂々と自分のとこの犬は大丈夫やと

言う人もおるけど、あてにならんこともある

ので、あまり鵜呑みにせず、飼い主さんでは

なく相手の犬の様子を見ることにしている。

 

犬の感情表現、またそれを表す行動や表情、

あとは犬種による性格の違いなど、それはま

るで人と同じように犬にもある。

 

 

それを頼りに判断している。

 

 

さらにそれでは100%やとは言えやんので、

自分の感覚で大丈夫やなと思っても、そのあ

とに飼い主さんの様子で決めることもある。

 

何度かヒヤッとしたことがあったので、ポチ

太にとってトラウマになることのないように

ある程度危険を回避しとかなあかん。

 

 

 

それは、飼い主の責任や。

 

 

 

話はそれたけど、とにかくそんなときは、

ご飯を食べとる場合とちゃう。

 

 

母ちゃんはポチ太のお母さんでもあるので、

いつでも動けるように準備した。

 

 

案の定その人は、母ちゃん達を目当てに近づ

いてきたらしく、そこの犬は、母ちゃんらの

ご飯のニオイがたまらんかったのか、愛くる

しい仕草で、ご飯めがけて顔を突っ込んだ。

 

飼い主さんはそれを、笑いながら軽くダメよ

と言い、とても嬉しそうやった。

 

母ちゃん達には興味があるようやったけど、

ポチ太には、興味がない様子やった。 

 

その犬は、それを何度も何度も繰り返した。

 

 

母ちゃんの友達は、ご飯が食べれる状況では

なかったのと、そこの犬が警戒心が全くなか

ったこともあり、過剰に可愛がり始めた。

 

その犬は人懐っこく、好奇心にあふれた犬や

った。とても可愛かった。

 

 

ポチ太に攻撃をせんのが分かると、しばらく

はその犬とコミュニケーションをとって仲良

くさせてもらったけど、母ちゃんはまたご飯

を食べ始めた。

 

 

ポチ太は、母ちゃんのそばを離れず、終始落

ち着かん様子やった。

 

 

友達は、その人がおるのが気になるらしく、

ずっとそこの犬と遊び続けた。

 

そしてその人は、いつまでも母ちゃんらのそ

ばに居続けた。

 

 

その人が居続けた理由の一つには、母ちゃん

の友達が、人付き合いがあまり上手でないと

いうことも原因の一つやった。

 

 

 

 

ところで、なぜ20メートルを切ったあたりで

その人が人付き合いが得意でないことが分か

ったかと言うとな。

 

 

 

犬同士を触れあわせたくても、相手が食事中

なら、そこへ犬を連れてくる人はおらん。

 

 

 

それをする人は、距離感の分からん人や。

 

 

相手の都合や状況を考えられへんのやな。

 

 

 

 

友達は、その人がなぜどっか行ってくれやん

のやろうと思い始めたようやった。

 

 

顔が曇り始めた。

 

 

これ以上はもう、何ともならん。

 

 

 

「ご飯まだ食べなあかんで、またね~。」

 

母ちゃんはその犬に話しかけ、それを聞いた

飼い主さんは、嬉しそうに帰っていった。

 

 

 

友達は母ちゃんに言った。

 

「あの人なんやろ。いつまでもどっか行って

くれへんもんでどうしようかと思ったわ。」

 

 

母ちゃんは答えた。

 

『あの人はな、距離感の分からん人なんや

わ。悪い人なんとちゃうで。単純に仲良くな

りたかったんやわ。嬉しかったんやわ。』

 

 

「ふーん。ああいう人が距離感の分からん人

なんやな。覚えとこ。」

 

 

『嫌な言い方せんのよ。あんたも距離感分か

らへんやろ。』

 

 

「うん。距離感って難しいな。」

 

 

『さっきのはな、ある程度おしゃべりした

ら、あとはもう感じよく離してやらなあかん

のよ。距離感の分からん人はな、去り際がち

ょっと下手くそなんよ。』

 

 

「そうなんや。知らんかった。」

 

 

『それからな、あれはあんたも悪いんよ。

あの人がここにおるのを、喜んでますよ、

いつまでもいて欲しいですよ、望んでますよ

って思われてもしょうがない行動しとったで

な。あれはあんたのクセやな。』

 

 

「いい人に見られたいってクセが出るわ。」

 

 

『とにかくはな、お互いが気持ちよく過ごせ

るのが一番やでな。自分が望んでないのに望

んどるようにするのも失礼やし、自分が望ん

でないからといって嫌な顔をして相手を離す

のも失礼なんよ。覚えとってな。』

 

 

 

 

その元気な犬を連れた女性は、また違う日に

も会うこととなった。

 

母ちゃんの友達も同じく、一緒に来ていた。

 

 

そしてその時は、散歩を終えたポチ太と、

座りながら景色を楽しんどるとこやった。

 

 

 

飼い主さんは、会うなりすぐに近寄ってきて

ポチ太にはやはり目もくれず、広い芝生であ

るにも関わらず、笑いながらまっすぐこっち

へ来た。

 

 

そして、自分の犬のリードを母ちゃんの許可

などとらず外した。

 

 

ポチ太はそれを怖がるので、母ちゃんはすぐ

にポチ太を抱き抱えた。

 

 

それにはお構いなしにというより気づかずに

とても嬉しそうに、その女性は母ちゃん達の

そばでその元気な犬を遊ばせ続け、遊び終わ

ると、母ちゃん達の隣にピタッと座った。

 

 

隣に座った時点で、母ちゃんは動いた。

 

 

こういう人には、ちょっと分かりやすい形で

伝える必要がある。

 

 

母ちゃんはすくっと立って、

 

「ポチ太、そろそろ行こか。」

 

と声をかけ、少し離れて違う方を向いた。

 

 

母ちゃんの友達は、教えたのにも関わらず、

この距離感の分からん人を離すことが出来ず

困ってますが顔にも表れていた。

 

 

友達は、内心は鬱陶しいと思いながらもその

女性の犬をかまい続け、帰るよと声をかける

ことでようやく離れた。

 

 

 

その日以来、母ちゃんはその女性が近づいて

くるのが分かると、申し訳ないけど気づかん

ふりをしてなるべく離れて歩いた。

 

追いかけてきとるのが分かると、どんどんと

先へ進んだ。

 

 

 

 

 

本来母ちゃんには、この人はどうも無理やな

という人は、あんまりおらん。

 

 

苦手な人はおる。

 

人を悪者にする人や、常識が通じへんまとも

でない人やな。

 

それ以外は、あまり気にならん。

 

 

 

 

距離感の分からんことなど大したことない。

 

 

なんやったら、母ちゃんの友達には距離感の

分からん人は、ようけおる。

 

 

 

 

でもこのポチ太とおる時には、その距離感が

分からん人とは距離を取る。

 

 

でも、嫌いなわけじゃない。 

 

 

 

距離感というものはな、相手の都合や状況を

見て、それに配慮することができればいい。

 

 

何より、それが一番大切なんよ。

 

 

 

それから自分が何をしに来とるかの目的も、

忘れたらあかんな。

 

もちろん相手の人の目的も考えたらなな。

 

 

 

相手が望んどるかどうかを、思いやることも

大事なんやで。

 

 

 

 

 

犬にとったら、一番楽しみな時間が散歩や。

 

 

自分で勝手に出かけることが出来へん犬は、

その時間を、どれほど楽しみに待ちわびてく

れているやろう。

 

 

どんなに忙しくてもどんなに遅くなっても、

ポチ太のその楽しみのために、母ちゃんは、

毎日散歩に行く。

 

 

ポチ太はいつも、飛んで喜んでくれる。

 

 

 

自分のことや自分の犬のことしか考えてない

ももったいない。

 

本来散歩とは、犬達の大切な時間であって、

自分の友達作りの時間ではないな。

 

 

互いに配慮して、なおかつ互いが犬達に思い

やりを持ち、人間とは違う習性を持つ動物に

配慮して過ごす時間なんちゃうやろか。

 

 

 

 


だからこそ、ある条件で変わることもある。

 

 

 

人間も動物なんや。

 

子供を連れとったり、犬を連れとったりした

らな、その子らを守っとる野生のお母さんと

一緒やな。

 

 

母ちゃんも、ポチ太がおるときは、いつもの

母ちゃんとはちょっと違う。

 

 

ポチ太の安全と、ポチ太が喜んで過ごしてく

れとるか、何か体の不調はないか、そんなこ

とばっか考えておるでな。

 

 

 

ポチ太の一番楽しみな時間やでな。

 

 

 

子供を連れとるお母さんや、犬を連れとる人

はきっと、一人の時とは違うやろな。

 

 

 

 

 

それでもな、距離感なんてものは無くたって

仲良くなれることもある。

 

 

お互いに相手に配慮するがあまり、自分の言

いたいことも言えず、自分の望みを隠してお

ったら、ずっと深い仲にはなれへんやろな。

 

 

 

たまには人に配慮できやんような辛い時や、

誰かに聞いてほしい時もある。

 

 

不安で誰かと話していたい時もあるやろう。

 

 

どうしても仲良くなりたくて、頑張りすぎて

失敗することもある。

 

 

互いに本心をぶつけることができるのも、

欠点など隠さずそのままぶつかるのも、

助けてもらいたい時に人に甘えてみるのも、

それもまた大事なんよ。

 

 

 

 

心から親しくなった友達は皆、ここぞという

ときには、距離感など考えずにぶつかってき

てくれたでな。

 

 

 

 

母ちゃんにとってそれは、親友になる条件で

あり、落ちる瞬間でもある。

 

 

 

 

 

距離感が分からんなら分からんなりに、深い

付き合いが待っとるかもしれへんよ。

 

 

 

どっちでもええと思うよ。

 

 

 

 

 

距離感が分からんでも心配することはない。

 

 

 

 

 

 

 

それは、親友になるための秘策でもあるで。

 

 

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