母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える81『見て見ぬふりする大人にならんこと。』

 

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

 

 

ポチ太の散歩に行く公園は、日によって、

気分によって変えとるんやけど、その中でも

母ちゃんもポチ太もお気に入りの、よく行く

公園がある。

 

 

 

そこは、こじんまりとしながらもいくつかの

スポーツ施設やグラウンドがあり、テニスの

試合などがある時には、他県から子供達を乗

せたバスが、何台も駐車場に停まる。

 

 

テニスの試合がいつあるかは分からんので、

うっかりその日に当たると、小さな公園に、

人が溢れかえった光景に出くわす。

 

 

そんな日は、ゆっくり散歩どころではないの

で、急遽違う公園に変更したりしている。

 

 

あまり整備されてない小さなグラウンドは、

毎週土曜日や日曜日に、これまた小規模の

サッカー教室や野球教室なども、ほのぼのと

行われている。

 

 

緑も芝生もあり、木もたくさん植えてあり、

シルバー人材センターの方々が毎日丁寧に、

手作業でその公園を維持してくれている。

 

 

早朝には、おじいちゃんおばあちゃん達が、

芝生の上でグラウンドゴルフやパターゴルフ

をやっていたり、一日を通してみれば、犬の

散歩、ジョギング、それぞれにウォーキング

や何かしらの体操をする人がいたりと、色ん

な人達に利用されている。

 

 

この公園は、整備されているというよりは、

昔からある公園を丁寧に維持しているそんな

公園なんやと思う。

 

 

 

 

さて今日も、日が落ちて涼しくなってから、

そのお気に入りの公園に、ポチ太の散歩に

行った。

 

 

 

着くやいなや、小さなグラウンドで異様な

光景に出くわす。

 

 

地面を這わせるようにセットしておるのか、

ロケット花火や打上花火が、結構な距離を、

地面を這うように進んでいる。

 

 

小さなグラウンドなので、横幅いっぱいまで

花火が到達してしもとる。

 

 

暗くてよく見えへんけど、声の感じからする

と、複数人の男の声がする。

 

 

 

母ちゃんは迷わず、真っ直ぐに近づいた。

 

 

 

近づいてみると、思ったよりも結構な数や。

体格が良かったので、多分運動部なんやろ、

高校生ぐらいの男の子らが、8人ほどおる。

 

 

 

 

調子にのって騒いどる。

 

 

 

こういった場合、実際に現場を押さえやんと

言い訳などで逃げられるので、母ちゃんは、

次の花火に点火される時を待った。

 

 

そして、花火の残りがどれくらいあるのかも

確認しておいた。まだ結構残っとる。

 

 

その間、犬の散歩や、トレーニング中の人、

テニスを終えて帰宅する人など、まだまだ

その公園にはたくさんの人がおった。

 

 

犬の散歩中の男性が花火近くまで近づいたの

で、何か動きがあるかと思ったが、その人は

何もせず、すぐにその場を立ち去った。

 

 

 

 

次の花火の点火の準備が始まり、やっとかと

母ちゃんはすぐに動く。

 

 

またもや、次から次へと横幅いっぱいに

ロケット花火が地面を這っている。

 

 

 

 

ポチ太にはちょっと悪いが、こっちが先や。

 

 

 

 

あんたら何やっとる!危ないやろ!

 

こんなとこでどこ向けて花火しとるんや!

 

考えなあかんやろ!

 

あんたらな、万が一、他の物や人に当たった

ら、どれほどの損害賠償請求されると思う?

 

もしも歩いとる子供の目に当たったら、

あんたらその子の一生の責任負えるんか!

 

まだようけ人がおるのに何しとんや!

 

考えてみい!

 

どこでしたら危なないかぐらい、考えたら分

かるやろ!

 

すぐにやめなさい!

 

 

 

 

 

最初はこっちを見て聞いとった子らが、

下を向いたり、全く目を合わさんくなった。

 

 

それでも話はちゃんと聞いていた。

 

 

 

こういう子らは大丈夫や。

 

運動部の精神もちゃんとある。

 

集団の強みと若気のいたりやったんやろな。

 

 

 

 

一人の男の子が黙ってすくっと立ちあがり、

花火を片付け始めた。

 

 

 

母ちゃんは安心し、その場を立ち去った。

 

 

 

ただ、おらんくなったらまたやるのもおるの

で、近くで目を見張らしていたが、男の子ら

はすぐに片付け、並んで帰っていった。

 

 

 

だいぶ離れてから、「くそ!」という声を、

置き土産にしてな。

 

 

 

 

母ちゃんは思わず、ふふっと笑った。

 

 

 

 

 

分かるんや、本当は母ちゃんも。

 

 

母ちゃんも大人しい子供ではなかったでな。

 

 

「くそ!」の気持ちも、分かるんや。

 

 

 

 

でももう母ちゃんは大人になったんや。

責任があるでな。

 

 

 

あかんもんは、あかんのや。

 

 

 

ほんで、聞こえるか聞こえやんかのところで

言っとることも、この子らは大丈夫やろと、

安心した。

 

 

 

 

実は今日は、強めに怒って伝えていた。

 

 

普段の母ちゃんと言えば、母ちゃん自身もそ

んなに真面目ではなかったのと、そんな若い

子の気持ちはよく分かるので、今日のように

頭ごなしに言うことはない。

 

 

 

以前、それはまた別の場所の公園で、夜中に

真新しい出来たばかりの立派な遊具の中へ、

爆竹のようなもんを投げ込んどる三人の男の

子らがおった。

 

 

もちろんちゃんとやめさせた。

でもこの子らには、今日のように強く言うこ

とはせず普通に話しかけるだけでよかった。

 

 

その子達も、「ありがと~!」

と、母ちゃんに礼を言って帰ってった。

 

 

 

その違いは、この子らのまわりには人がおら

んかったことと、おらんのを分かって隠れて

やる気持ちが本人達にあったからやった。

 

 

 

 

あかんことを隠れてやろうとするのは、それ

があかんことやとちゃんと分かっとるんや。

 

 

 

 

若い時は、色んなあかんことをやりたくなる

やろう。

 

 

親兄弟よりも友達との絆を重視し、

まだ世の中に疲れてはおらず、責任も知らず

あふれる好奇心とその危うさの中におるん

やろな。

 

 

 

以前ニュースで、公共交通機関の中で、たく

さんの乗客がいたのにも関わらず、誰も止め

ることなく、乱暴された女性の話が流れる

と、母ちゃんは怒り狂った。

 

 

なんでや!

なんで助けてやらんのや!

みんなアホか!

何考えとるんや!

 

自分の家族やと思ってみ!

自分の子供やと思ってみ!

 

正気か!

人を助けるのに、怖いもくそもあるか!

 

 

どれほど辛かったやろう。

どれほど怖かったやろう。

 

 

母ちゃんが、そこにおりたかった!

そこにおったら、絶対に助けてやったのに!

 

 

 

そのニュースには怒り狂い、心を痛めた。

 

 

 

 

 

人の失敗や弱いところダメなところは、

見て見ぬふりしてやらなあかん。

 

 

 

でも、困った人やあかんことを、

見て見ぬふりするんはあかんことや。

 

 

 

 

 

 

今日は、何人かの大人が見て見ぬふりした。

公園にはまだまだたくさん人がおったのに。

 

 

 

8人の男の子達は、悪ぶっていれば、調子に

のっていれば大人はちょろいと、注意なんて

できへんやろうと記憶してしまう。

 

 

 

あかんことやと知りながら、集団の強みで、

それを隠さずやることも心配や。

 

 

 

 

だからこそ、強く怒って伝えた。

 

 

 

 

あかんことしたら怒られるんやと。

 

ちゃんと注意する大人はおるんやぞと。

 

 

 

 

それから、間違って育ってほしくない。

 

 

 

 

人に配慮でき、善悪の区別をしっかり持ち、

人に流されず、自分をちゃんと持った大人に

なってほしい。

 

 

 

 

 

 

 

昔からこんなことがある度、周りの人や友達

から何度となく聞かれたことがある。

 

 

「母ちゃん、怖くないの?」と。

 

 

 

 

 

あかんことを見て見ぬふりするような、

恥ずかしい大人にはなりたくない。

 

 

 

 

子供に恥ずかしいと思うような生き方は、

したくない。

 

 

 

 

それから、それを見て見ぬふりする自分であ

ることのほうがよっぽど怖い。

 

 

 

 

 

 

 

母ちゃんには武勇伝がいっぱいあるでなと、

人は言う。

 

 

 

 

 

そんなもの、誰にでも出来るはずや。

 

ちょっと勇気はいるかもしれんけど。

 

見て見ぬふりはあかん。

 

 

 

 

 

 

 

怖いと考えるよりも前に、体が動く。

 

 

何を言おうなどと考えるより前に口が動く。

 

 

頭より先に心が動く。

 

 

 

 

 

 

 

母ちゃんは、そんな自分を気に入っている。

 

 

 

そして、そんな自分を誇りに思っている。

 

 

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